周産期に起こる産後うつ|早めのカウンセリングでできる予防と対処法

周産期と産後うつの現状

大阪堺臨床心理カウンセリングオフィスです。

妊娠22週から出生後7日未満までの時期を「周産期」と呼びます。この時期は心身の変化が大きく、心理的な負担も増えるため、うつ状態に陥りやすいことが知られています。多くの場合、産後うつは出産後2〜3週間ごろから始まり、産後3〜6ヶ月以内に発症することが多いと報告されています。厚生労働省の調査によると、出産後に10〜15%の母親が産後うつを経験するとされており、決して珍しいことではありません。
ただし、産後うつは早めのケアやカウンセリングで予防・回復が可能です。大切なのは「一人で抱え込まないこと」です。

産後うつの主なサイン

  • 気分が落ち込み、涙もろくなる
  • 強い不安やイライラが続く
  • 赤ちゃんに関心が持てない、世話がつらい
  • 睡眠・食欲の異常(眠れない、食べられない/過食)
  • 自分を責める気持ちが強くなる

こうした変化は誰にでも起こり得ます。気づいた時点で早めに周囲や専門家に相談することが大切です。

産後うつが起こりやすい背景

  • ホルモンの急激な変化(エストロゲン・プロゲステロンの低下)
  • 出産や育児による身体的疲労
  • 睡眠不足や孤立感
  • 仕事や家庭との両立への不安
  • パートナーや家族からのサポート不足

こうした複合的な要因が積み重なり、産後うつを引き起こすことがあります。

カウンセリングでできる予防と対処法

感情を言葉にするサポート

不安や戸惑いを安心して話すことで、気持ちが整理されやすくなります。

認知行動療法的アプローチ

ネガティブ思考のクセを見直し、現実的で前向きな考え方を育てます。

家族関係の調整

パートナーや家族に状況を理解してもらい、サポート体制を整えます。

セルフケア指導

休息・栄養・気分転換など、日常で実践できるケア方法を一緒に探します。

早めに相談することの大切さ

産後うつは「そのうち治る」と我慢すべきものではありません。放置すると悪化する可能性があります。
一方で、早めに専門家へ相談することで回復が早まり、重症化を防ぐことができます。医師、臨床心理士、公認心理師、助産師など、周産期を支える専門家が連携してサポートしてくれる体制もあります。

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よくあるご質問

Q. 初めてでも大丈夫ですか?
A. はい。初回は不安や疑問を丁寧にお伺いしながら進めます。お気軽にご相談ください。

Q. 対面とオンライン、どちらを選べますか?
A. ご希望に応じてお選びいただけます。オンラインはZoomまたはLINEビデオ通話で対応しています。

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まとめ

  • 周産期は産後うつが起こりやすい時期
  • サインを早めにキャッチすることが大切
  • カウンセリングは予防と回復の両面で効果的

つらさを一人で抱え込まず、専門家のサポートを受けることが回復への第一歩です。

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