子どもを望んだからこそ悩んだ末に…治療終了後の人生の選択肢と向き合い方
不妊治療を終える——その決断は、簡単なものではありません。
「子どもを望んでいたからこそ」深く悩み、葛藤し、そして選ばなかった未来に向き合う勇気が必要です。
この記事では、治療終了後に見えてくる人生の選択肢と、心の整え方について、心理的視点からお伝えします。
Contents
「望んだからこそ、悩んだ」——誰にも言えなかった苦しさ
「子どもを諦めた」と口にするのは、簡単なことではありません。
不妊治療の道のりは、ときに孤独で、とても長く感じられるものです。
周囲からの何気ない言葉や、SNSでの妊娠報告を見るたびに、心がざわつく。
「治療をやめる」という選択は、誰にでも話せるものではなく、静かに、でも確かに心に重くのしかかるのです。
治療をやめた後の選択は、実は多くの人が経験している
厚生労働省の統計によれば、不妊治療を受ける夫婦のうち、最終的に妊娠・出産に至るのは全体の一部です。
体力的・精神的・経済的な理由から、一定の期間で治療を終了するケースは少なくありません。
治療をやめる=あきらめる、というイメージを持たれがちですが、実際には「これ以上自分を傷つけないための選択」であることも多くあります。
治療終了後に見えてきた「私たちの人生」
「これ以上、自分を壊さないためにやめた」
「注射の痛みも、通院のストレスも、心が限界でした。妊娠できなかったけれど、やめた日から少しずつ呼吸がしやすくなりました。」
「夫婦で泣きながら決めた選択」
「本当に子どもを望んでいたけれど、二人で何度も話し合ってやめることにしました。悲しさと同時に、どこかホッとした気持ちもありました。」
「自由と自分らしさを見つけた」
「“子どもがいることが幸せ”という枠組みから解放されて、新しい生き方を見つけました。」
治療終了後の心の整理に必要なこと
グリーフを知る
子どもを持つ未来を思い描いていた人にとって、「治療を終えること」は一種の喪失体験です。
心理学ではこのようなプロセスを「グリーフ(悲嘆)」と呼び、否認→怒り→悲しみ→受容という段階を経て、少しずつ心が整っていくとされています。
「もっとできたかも」という思いに優しく向き合う
「もう少し頑張ればよかったのでは」「自分のせいかもしれない」——そんな気持ちになることもあります。
でも、それはあなたが精一杯向き合ってきた証です。責めるのではなく、自分を労う時間がとても大切です。
必要なら、話してもいい
カウンセリングやサポートグループの活用も一つの選択肢です。
「今の気持ちを誰かに聞いてほしい」「気持ちを整理したい」と思ったときに、安心して話せる場があることは大きな支えになります。
「親になる」以外の人生にも豊かさがある
治療を終えた後の人生には、まだ見ぬ可能性が広がっています。
パートナーとの関係性を再構築したり、仕事や趣味、地域とのつながりの中で、新たな自分を発見する方も少なくありません。
また、「子どもを育てる」以外にも、誰かを支える形はあります。
地域活動、里親制度、保護動物の支援など、さまざまな選択肢があることも知っておいてほしいのです。
どんな選択も、あなたの人生を否定しない
子どもを望んだからこそ、悩んで出した決断には、確かな価値があります。
治療をやめることもまた、勇気ある「選択」です。
その決断を肯定しながら、ゆっくりとご自身の人生を再構築していけますように。
ご予約はこちら|心理カウンセリングのご案内
不妊治療、人間関係、日々の疲れ…
ひとりで抱える前に、少しだけ立ち止まって、心を整える時間を持ちませんか?
臨床心理士・公認心理師によるカウンセリングを、あなたのペースでご利用いただけます。
ご予約方法
🔸 予約フォーム(24時間受付)
🔸 LINEでのご相談・ご予約も可能です
LINE公式アカウントから「予約希望」とメッセージをお送りください。
📌 ご予約に関するご案内
- 完全予約制です
- ご希望日時が埋まっている場合、調整のご連絡を差し上げます
- キャンセルや変更は前日までにお願いします
- 初回カウンセリングはオンライン30分無料です。継続や延長もご相談いただけます
よくあるご質問
Q. 初めてでも大丈夫ですか?
A. はい。初回は不安や疑問を丁寧にお伺いしながら進めます。お気軽にご相談ください。
Q. 対面とオンライン、どちらを選べますか?
A. ご希望に応じてお選びいただけます。オンラインはZoomまたはLINEビデオ通話で対応しています。
🌿 あなたの心が少し軽くなるお手伝いを
「話してよかった」そう思える時間を一緒に作りましょう。

