妊活中に知っておきたい「不妊治療へ進むタイミング」とは?

妊活を始めたけれど…受診のタイミングがわからない

妊活中、多くの方が直面する悩みのひとつが「病院に行くべきタイミングがわからない」ということです。

基礎体温をつけ、排卵日を予測し、生活習慣を整える。自然妊娠を目指して努力している中で、「もう少し様子を見るべきか、それとも専門機関を受診すべきか」迷う場面が必ずやってきます。

不妊症の定義と、一般的な受診の目安

日本産科婦人科学会では、以下のように不妊症を定義しています。

避妊をしていないにも関わらず、1年間妊娠しない場合を「不妊」とする。

この定義をふまえて、次のような受診の目安が示されています。

年齢医療機関受診の目安
〜34歳妊活開始から1年以上経過しても妊娠しない場合
35歳〜半年経過しても妊娠しない場合
40歳以上できるだけ早期に相談を

これは、加齢により卵子の質と数が低下し、自然妊娠の確率も下がることに基づいています。

こんな時は、早めの相談を

次のような状況がある場合は、年齢にかかわらず早めの医療相談を検討しましょう。

  • 月経周期が不安定
  • 強い生理痛や月経困難症がある
  • 過去に婦人科系疾患の治療歴がある
  • 妊娠を急ぎたい理由がある(年齢、仕事との両立など)

早めに現状を知ることで、無理のないスケジュールで妊活計画を立てることができます。

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「まだ大丈夫」と思いたい心理

受診を先延ばしにする気持ちの裏側には、さまざまな心理的な葛藤があります。

  • 「自然妊娠できるはず」という希望
  • 「不妊」と診断されるのが怖い
  • 病院通いへのストレスや不安
  • 夫婦間で温度差があり話し合えていない

これは「否認」や「希望的観測」といった心の防衛反応で、誰にでも起こる自然なものです。大切なのは、自分の中にある気持ちを否定せず、整理していくことです。

治療開始=高度医療ではない

不妊治療は必ずしも「体外受精」などの高度医療から始まるわけではありません。

ほとんどの方は、まずは基礎的な検査やタイミング法といった、ごく初期のサポートからスタートします。

  1. ホルモンバランスや排卵の有無を調べる検査
  2. パートナーの精液検査
  3. タイミング指導
  4. 排卵誘発(必要に応じて)

検査だけ受けて現状を把握し、その後の治療を検討するという流れでもまったく問題ありません。

迷ったら、まずは気持ちの整理から

妊活の悩みには、医学的な判断だけでなく、心理的な整理が欠かせません。

「自分にとっての“ちょうどいいタイミング”はいつなのか」 「何が不安で、何に迷っているのか」 そうした気持ちを言葉にしていくことで、自然と見えてくる選択肢もあります。

当オフィスでは、妊活・不妊治療に関する専門的な心理カウンセリングを行っています。自分の気持ちを整理しながら、医療とどう関わるかを一緒に考えていくことができます。

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まとめ|「迷っている今」がタイミングかもしれません

妊活中に「病院に行くか迷っている」という時こそ、実はその“迷い”が一つのサインかもしれません。

身体の状態を知ること、心の声を聴くこと。そのどちらも大切にしながら、あなたにとってベストなステップを選んでいきましょう。

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