妊活中の“レス”問題がつらいあなたへ|夫婦のすれ違いと心のケア

「子どもがほしい」という気持ちは共通しているはずなのに、性行為がうまく持てない“レス”の状態が続くと、妊活そのものがつらく感じられることがあります。これは、単なる身体的な問題ではなく、心理的なすれ違いや心の傷が影響している場合も多く、臨床心理の視点からの理解と介入が求められます。

すれ違いの原因とは?

夫婦間の性の問題は、背景に複雑な心理的要因を伴います。以下に、臨床心理学の観点からよく見られる要因を挙げます。

  • プレッシャーによる性欲の減退:妊活の「成功させなければならない」という焦りが、性欲や性的興奮を抑制してしまうことがあります。これはストレス反応の一種で、交感神経の過活動が影響している可能性があります。
  • 義務的な性行為による嫌悪感:性行為が「妊娠の手段」としてのみ扱われると、性的関係が機械的になり、快感や親密さが失われてしまいます。このとき、身体的な拒否反応や心的外傷反応(PTSD様症状)に近いものが見られることもあります。
  • 過去のトラウマや性にまつわる否定的な記憶:過去に性的なトラウマや強い羞恥体験がある場合、それが性行為への回避反応として現れることがあります。これは解離傾向や回避的愛着スタイルとも関連があるとされています。

心のケアが妊活の支えになる

こうした状況では、「性行為を増やす」ことに焦点を置くのではなく、まずは夫婦の信頼関係や心の安全基地を取り戻すことが大切です。臨床心理の視点から以下のアプローチが有効です。

  • 個別または夫婦カウンセリング:信頼できる第三者とともに、感情や葛藤を整理することができます。特に、臨床心理士や公認心理師によるカウンセリングでは、非言語的な反応にも配慮した支援が行われます。
  • 夫婦間のアタッチメントスタイルの理解:お互いの愛着の傾向(安心型・回避型・不安型など)を知ることで、すれ違いの背景にあるニーズの違いに気づくことができます。
  • 非性的なスキンシップの導入:性的接触ではなく、「手をつなぐ」「一緒に深呼吸する」など、安全で心地よい身体的ふれあいから再構築を目指すことが有効です。これは身体志向の心理療法(例:ソマティック心理学)の手法とも共通しています。

「ふたりの時間」を取り戻すために

妊活は、「授かるための戦い」ではなく、「ふたりの未来を育てる時間」です。レスという現象は、夫婦の関係を見直すきっかけにもなりえます。心の専門家のサポートを取り入れながら、無理なく、少しずつ、ふたりにとっての“安心できる関係性”を取り戻していきましょう。

心理的なサポートは、妊活における隠れたストレスの軽減にもつながります。心が回復することで、自然と身体も整い、前に進む力が戻ってくることも少なくありません。

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